千載不磨杯

 昨年開催された千手観音杯は企画の準備がテンパッていたことから不参加でものすごく後悔したので、今回は何が何でも参加しよう*1と思っていた。いつものモンキーズの例会のように伊丹からバスで京都駅八条口へ。伊勢丹を過ぎたところで身軽に道路を横断しようとするpontevecchioさんを発見、会場のキャンプラまで同道。
 会場に着くとすでに受付の人影はまばら。人数が少ないのかなとちょっと期待したが、会場内にはかなりの人数が集まっていた。ペーパーで36人の枠に入らないことにはつらいつらいつらい戦いになることは分かっていたが、顔ぶれを見るとモンキーズ・QUAPS・コンモリのおなじみの面々だけ*2で20人以上いることを考えると相当厳しい。
 オープニング。赤頭巾ちゃんが登場してきてびっくり。kikooくんと2人で司会をやるようだ。「参加者じゃないの?」という思いは等しく観客が持っていたみたいで、赤頭巾ちゃんがあいさつしても拍手がまばらだった。kikooくんには拍手が多かったけど。
 ペーパー。最初の5問は普通の問題(藤原泰衡香椎由宇など)だったが、6問目以降から難易度がガラリと変わる。主催者はトップは40点代、ボーダーは25点程度を予想していたようだが、トップのマギーさんがそのくらいの点数だった。私は忠犬タマ公*3の飼主を思い出せなかったり、県の獣を「たぬき」と書くなどさんざんな出来。結局16位だった。新潟からはPALさんも参加しており36位に滑り込む。しかし、ペーパー1位へのインタビューは禅問答のようだった。
 石1が開催される。ペーパーで36位までに入らなかった人を7人位ずつに分けて1○1×。順位の低い組から始め3人勝ち抜けた所で次の組の7人が加わるという形式を繰り返す。最後の組だけ2○1×となりそこを勝ち抜けた3人が石2へ進出する。一旦、石に落ちると決勝に進めるのは1人という狭い門を争うことになるので避けたいものだ。石1ではここで出てくるの?と思うような人が多かった。1・2問間違えていたら、同じ立場になっていたかと思うとガクブルである。
 玉2。36人をペーパー順位で適当に3組に分けた4○2×。各組上位2人には2○、3〜5位には1○が予め与えられている。つまり上位15位までにはボーナスが付いている訳だが私は16位。通過しただけで御の字なのだが、これはこれですごく損をした気分にさせられる。たぶん近似値差なのだろうが。1組目では最後の1問を正解して勝ち抜けたマギーマジックが素晴らしかった。もう一人、新潟から参加したPALさんはペーパーラス抜けを果たしたものの、ここの早押しで2×で失格となった。1×目はよく意図が分からない誤答だった*4。2組目はペーパー上位が順当に抜ける中、緑林さんがベテランの味を見せて堂々勝ち抜けたのが印象に残った。
 3組目。私の出番はここだったが、対戦相手は、私の上位にはおクイズさん、cateauさん、I部くん、pontevecchioさんなど、下位にはhiro-yukiさん、dobbyさん、らもリーダーくん、ダートヨさんとか。厳しい面子だ*5。とにかく○を持っている人にはさっさと抜けていただくと・・・敗退である。ボタンを何回も押さないうちに上位2人が抜けてしまう。問題自体も押し負けどころか、私にはどこがポイントだったのか分からない時点で押されているので悔しくも何とも無い。「いいものを見せていただきました。*6」。さて私はというと、「サリーちゃん(脚)」「デンマーク」「トリックアート」などを答えて3抜けできた。2問正解して安心しちょっと様子見したら指が冷えて、押し負け*7が続いているところでの「トリックアート」は正直助かった。ダートヨさんが4抜けし、ラス抜けはpontevecchioさん。
 玉3。勝ち残った15人が3組に分かれて各組2人抜けのコース別クイズ。私は2組目。他の相手はまたんごさん、KingTowerさん、TAKUMIさん、私、緑林さん。コース選択は各組のペーパー最上位のプレーヤーの選択により決定される。またんごさんにどのコースか確認したら、一番ルールが面倒なコース*8になったらしい。前の組でmurenekoさんが強い勝ち抜け方をする。強い。問題は難易度も上がりスルーも目立つ。かなりげんなりしつつ出番に。
 1問目、むかーしアップダウンで出た「淡路島」を待ち過ぎて回答権とれず。その後も分からん問題と分かる問題の押し負けが続く中、「講談社学芸文庫のシンボルマークは何?」という問題。何となく思い出せそうだったので、とりあえず1回押してみるが、やはり出ず「フクロウ」と誤答。正解は「トキ」。ああそれで(ry
 その間もまたんごさん、KingTowerさんは他の方々は2問正解して1○を順調に積み上げる。そこで出た問題「セロ・テープのようなテープをアメリカで何と呼ぶ」を押す。「スコッチテープ」では単純すぎるなとずーっと悩んで、とりあえず「スコッチテープ」と言った時は時間切れでアウト。うーむ。そのうちTAKUMIさんも2問正解し1○になる。「温州みかんを」の問題を押し勝ちチャージ。「電子顕微鏡は透過型と・・・」で「走査線型」と口走ってしまい、もう一度と言われ「走査・・・」で何とか正解にしてもらったが、ここで精算しても誤答・ペーパーとも下位で勝ち目がないのでもう1回チャージ。何とかもう1個正解して3○を目指す。ここで最後の1問で奇跡の正解が出て勝ち抜けとなればかっこよかったが、そんなことが起きようはずもなく、残りの問題は全く分からずここで敗退。勝ち抜けたのはまたんごさんとTAKUMIさん。
 ということで石に回る。玉3の前にここだけは行きたくないとpontevecchioさんと話していた石3のボードクイズ。はい、あっさり負けました。ボードははっきりと力が出る。惜敗にもならない。ここから見学モードに。
 結局、今日は風邪の影響か誤答が結構目立ったCateauさんが優勝。おめでとうございます。2・3位はまたんごさん、pontevecchioさんが入り、奇しくも先月の「森内永世名人杯」の歴代名人が勢ぞろい。人気CSクイズ番組「THE OPEN」優勝者のおクイズさんが4位と、強い人はどんなクイズをしても強いなあ、という当たり前の感想を抱いて大会は恙無く終了。kikooくんのマイクの持ち方が怪しかった。
 打ち上げは例によって飯田屋惣兵衛。鍋の中のおでんの量に驚愕、キムタン号泣&脱衣、酒が乱れ飛ぶなどはいつもの光景。スタッフの一人F田嬢のお母さんが私よりお年が上だったことに安心する。
 大会の印象。短文難問の大会で昨年の千手観音杯に不出場だったので、今年はぜひ参加したいと思っていた大会。全く対策もできず、自分の力のなさから問題を拝聴することが多かった。問題文は投げっぱなしが多いように見えたが、正解を理解している人には十分な情報は含まれていた。演出も少ない中、問題と得点経過を観客にはきちんと見せていた。いい大会でした。スタッフに感謝です。

*1:その割に対策などは全くしなかったが。結局対策したとしてもムダだった。

*2:あまりオープン大会に来られない方もちらほらと

*3:中学の頃から銅像のある公園には行ってたのに

*4:本人に確認したが本人も分からんと言ってた。

*5:早押しの時、他の組だと何となく行けそうに感じるのはなぜだろう?希望的観測なのだが。

*6:このあと、もっといろいろ見せてもらえるのだが

*7:スポーツ問題をdobbyさんにことごとく押し負ける。

*8:正解するとチャージか精算を選択。チャージがある状態で精算すると、チャージの数に応じて「○」がもらえ7○で勝ち抜け。40問消化した時は、正解数・誤答数・ペーパー順位により決定される(○の数が最優先だったか?)